【症状と注意点と対処法】赤ちゃん・幼児が頭を打ったときにすべきこと【知っておくべき】

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【症状と注意点と対処法】赤ちゃん・幼児が頭を打ったときにすべきこと【知っておくべき】

まず、はじめに

赤ちゃん・幼児がベビーカー、抱っこひも、階段、ベット、ソファー、室内や屋外にある台など、皆さん、様々な所からお子さんが落ちてしまって頭を打った経験はないでしょうか。
 何にでも好奇心旺盛なのはとてもいいことですが、親御さんには心配な面もありますね。
  「頭を打ったときの症状と注意点と対処法」をまとめましたので、ぜひ読んで下さい。

目次

子供が頭を打ったとき、まず絶対に確認すべきこと

頭を打ったあとは赤ちゃんや幼児は大泣きすることが多いです。きちんと呼びかけて、眼を開けることができるか、ちゃんと受け答えをすることができるかの確認をします。いつも通りの受け答えができれば、あまり心配のないことが多いです。大泣きせずに、そのまま意識をなくしてしまう、ぐったりしてしまう、呼びかけにも全く反応しない場合、けいれんを起こしてしまった場合などはすぐに救急車を呼びましょう。

子供が頭を打ったときの7つの注意点

子供は危険を察知する能力が不十分で、体の割に頭が大きく、転んだときに手が出なかったりするので、頭を打ってしまうことがあります。その際、次に挙げる1~7のような症状があれば、すぐに脳神経外科のある医療機関を受診する必要があります。

1.元気がなく、ぼんやりしていてすぐに眠ってしまう(意識障害がある)。
2.吐き気や嘔吐が起こる。気分が悪く食事をとろうとしない。
3.たんこぶでは説明のつかない頭痛を訴える。
4.会話がおかしい(会話の内容が混乱している、健忘がある)。
5.けいれんやひきつけが起こる。
6.片側の手足の動きが明らかに悪い、しびれ(麻痺)を訴える。
7.はじめ軽度だった上記症状が、次第に悪化する。

危険な「打ち方」と「症状」

頭を打ったときに特に怖いのは頭蓋内出血(頭の中の出血)で、緊急の脳外科的な治療が必要になることもあります。「打ち方」と「症状」に注意しながら頭蓋内出血のリスクを考えていきます。

どのような打ち方が危険?
一般的には頭を打った時に大きなエネルギーがかかっている場合が危険です。
・車の外に放り出されるような交通事故にあった場合
・2歳以下の場合は90㎝以上、2歳以上の場合は150㎝以上の高さから落下した場合
・ヘルメットをしていない状態で、歩行者としてまたは自転車に乗っており、乗用車やバイクに衝突した場合
・衝撃の強い高速の物体によって頭部を打撲した場合

どのような症状が危険?
以下のような場合は、危険であると考えてください。
  1. 頭を打った時の記憶がない場合
  2. 頭を打ってから30分以上の全健忘(記憶喪失)がある場合
  3. 頭痛がどんどんひどくなる場合
  4. 嘔吐した(複数回吐いた、2回以上嘔吐している)場合
  5. 手足のしびれ、片麻痺(半身に力が入らない)がある場合
  6. 物が二重に見えてしまう場合
  7. けいれんが起きた場合
  8. 意識がない、眠り込んでしまう場合
  9. ぼんやりしている、話が通じない、的外れのことを言う場合
  10. 暴れ出してしまう場合
  11. パンダのような眼になっている場合
  12. 耳の後ろにあざがある場合
以上の症状があれば、すぐに脳神経外科のある医療機関を受診する必要があります。

「頭を打ったとき」のよくある疑問

タンコブは?
「タンコブがあったら大丈夫」という話がなぜか広まっていますが、都市伝説です。タンコブがあるということは、頭を打ってしまったことには間違いないので、「タンコブがあるから大丈夫」ということには何の根拠もありません。

子どものときはむしろ、タンコブの存在に注意します。
タンコブがあるということは頭の中の出血の危険要因になっています。
その中でも、特に側頭部のタンコブは気にすべきです。頭の骨の硬さの順番は
「1:前頭部、2:後頭部、3:頭頂部、4:側頭部」です。
人間は前を向いて歩きますので、きちんとガードできるように、前の骨が一番硬くなっています。

めまいは?
頭を打ったあとのめまいはほとんどの場合、脳震盪のことが多いです。これはつまり、「脳震盪になるぐらい強く打っている」ということですから、めまいがあったら受診を検討するべきです。

頸(くび)が痛いときは?
危険な可能性があります。頭を打って、さらに「頸椎損傷」をしている可能性もあります。頚椎損傷は頸椎という頸の骨がダメージを受けることで、それにより脊髄の神経が損傷すると全身麻痺になる危険性もあります。頸の強い痛みに加え、麻痺や手足のしびれがあるときには救急車に来てもらいましょう。絶対に頸をむやみに動かしてはいけません。

鼻血は?
鼻血自体よりも「血の混じった薄い鼻水のような液体」が出ていると危険です。「髄液性鼻漏」の可能性があります。髄液性鼻漏は「脳や脊髄のまわりの髄液」が頭を打ったことなどにより鼻に出てきてしまっている状況です。

頭を打ったとき、心配なときは何科にいけば良い?

救急外来(救急科)、脳神経外科に受診をしましょう。

子どもが頭を打って病院を受診する際、医師に教えてほしいこと

●頭を打ったときの状況(把握する余裕があれば)
どの程度の高さから落下したか、階段の場合は何段目から落ちたのか、床の性質は木材か、あるいはタイルかなど、頭を打ったときの状況を教えてください。スマートフォン等で撮影した事故現場の写真も有用な情報になります。

●子どもの様子
頭を打った直後、子どもが泣いたかを含めた意識の有無、嘔吐症状の有無、吐いた場合は何回嘔吐したかなど、子どもの様子をなるべく具体的にお話しください。また、「頭を打ってから子どもの様子がいつもと違う」「普段と異なる言動がみられる」など、何かが変だと感じた場合は、あわせて医師に伝えましょう。

子どもが頭を打った後の注意点

頭を打ったあとも子どもの意識の経過や頭痛の有無などを慎重にみていきます。特に、頭を打ったあと4時間は急激に容態が悪化する可能性があるため、子どもが寝てしまった場合でもたまに声をかけて起こし、反応を確認します。24時間以上たってくるとさらにリスクは低下していきます。

頭を打ったあとも注意して子どもの様子をみる必要はありますが、神経質になり過ぎる必要もないということを覚えておきましょう。

子供の頭を守る4つのポイント

・「柵」を上手に取り入れる
ベッドから転落した事故例が多いため、ベビーベッドはもちろん、大人用のベッドで寝かせる場合も「ベッドガード」などと呼ばれる柵を取り付ける方が安全です。柵がないと、まだ寝返りをできない6ヶ月未満の赤ちゃんでも動いてしまって転落することが多いです。
また、ハイハイなどで動き回るようになると階段から転落する危険性が出てきます。階段に立ち入らないよう柵を付けるようにしましょう。

「椅子」は要注意家具
椅子からの転落や乗ったままの転倒も、頭を打つ事故につながりやすいので注意しましょう。また、椅子を踏み台にして窓やベランダから身を乗り出し、下へ転落すると重大な事故につながることもあります。ベランダや窓の近くに椅子を置くことはやめましょう。

・「床」は滑らないように工夫
床に置いてあるものにつまずいたり、滑って転んだりすることも考えられます。床は整理整頓した状態で、転倒のリスクを減らしましょう。またお風呂場には転倒防止用のマットを敷くのもお勧めです。

子供が頭を打ったときのまとめ

赤ちゃんの頭は全身の割合から見て大きいため、身体のバランスが悪く、座った状態からの転落や立った状態からの転倒がよく見られます。成長と共に身体のバランスは取れるようになっていきますが、注意力や危険予知能力が伴わないことや、行動が活発化することにより、転落や転倒には引き続き注意が必要です。

赤ちゃんや子供が頭を打ったときは慌てず、冷静に様子を観察しましょう。様子を見て大丈夫なこともありますが、普段と違う様子が見られたときは、迷わず医療機関を受診するようにしたいものです。