【原因と対策と対処法】赤ちゃんが吐き戻し・嘔吐したとき【まとめ】

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【原因と対策と対処法】赤ちゃんが吐き戻し・嘔吐したとき【まとめ】

まず、はじめに・・・。

赤ちゃんが突然大量に吐き戻し嘔吐したとき、心配でどうしたらよいか分かりません。初めてのお子様でしたら、なおさら心配です。

赤ちゃんが母乳やミルクを吐いてしまったり、咳き込んで吐いてしまう「吐き戻し」は、乳幼児期の赤ちゃんにはよく見られることです。

まだ赤ちゃんの消化器官が未発達なことから起きる現象ですが、ごく稀にさまざまな病気が原因で嘔吐を伴うこともあります。

吐いたときは、しばらく赤ちゃんの状態をよく観察して対処を判断してください。
私が調べた、赤ちゃんの吐き戻し・嘔吐の原因と対策と対処法をまとめましたので、ぜひご活用ください。

目次

主な原因

母乳・ミルクの飲み過ぎ赤ちゃんは、1~2ヶ月までは「おなかがいっぱい」という感覚がほぼありません。
そのため、もらえる分は飲んでしまい、飲み過ぎた分の母乳やミルク、空気を吐き戻してしまいます。

赤ちゃんの胃が未熟赤ちゃんは、胃の入口が完璧には閉じていないため、母乳やミルクが逆流しやすい状態です。また、立位をとっていないため重力がかからないことも関係しています。

ゲップ不足赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むことにまだ慣れていないため、授乳中に空気も飲んでいます。
授乳後ゲップをさせますが、しっかりゲップができていないと、空気を飲み込んだ刺激で後で吐き戻してしまう場合があります。

赤ちゃんの病気考えられる病気としては、急性胃腸炎、アレルギー、胃食道逆流症が多いですが、外科治療が必要である可能性が高い疾患として肥厚幽門狭窄症、腸重積、腸閉塞、胃軸捻転症、腸回転異常症、が挙げられます。

赤ちゃんの様子をよく観察して、気になる症状がある場合には速やかに医療機関を受診してください。

吐き戻しと嘔吐の違い

「吐き戻し」は、授乳の直後に吐くこと。

「嘔吐」は、一度胃(内臓)へと送られたものを吐き出すことです。
素人判断では見分けが難しい場合もあります。

吐き戻しのときは、授乳したミルクそのものが戻されます。
嘔吐も同じような場合もありますが、胃液が混ざって戻されることや、消化途中のヨーグルト状のようなで戻されることもあります。

嘔吐物の処理の仕方

食べすぎなど体調不良ではなく吐いた場合はそう心配ないのですが、病気が原因で吐いた場合は嘔吐物から菌が出ている場合があるので要注意です。保育所で赤ちゃんが嘔吐した場合は、赤ちゃんを嘔吐物から離したうえで、

1 換気をする

2 嘔吐物の上に、新聞紙、タオルなどをかぶせる

3 消毒液(次亜塩素酸ナトリウムの薄め液など)を嘔吐物の上にかける

4 嘔吐物を新聞紙(タオル)ごと袋に入れてしっかり袋の口を閉める

5 嘔吐した場所を再度消毒する
※使い捨て手袋、マスクがあるとなお◎

ということを徹底しています。家庭では消毒液がなかなかないと思いますが、薬局でウイルスに効くそのまま使える消毒液が小さいものから販売されているので1つあると、もしもの時のお守り代わりになります。

離乳食初期(5~6ヵ月)の場合

赤ちゃんは大人よりも「吐きやすい」ことが前提にあります。大人の胃袋を写真やイラストなどで見たことがありますよね。
大人の胃にはしっかりとしたくびれがあります。
しかし赤ちゃんの胃はくびれが少なく、逆流を抑える機能もまだ発達していないので、ミルクや離乳食を吐きやすいのです。
母乳やミルク後だいぶ時間がたっているのに、うつ伏せや寝返りをするとゲボッと吐いたりすることもありますよね。
特に、月齢が低い赤ちゃんはこの傾向があります。液体に近いトロトロの離乳食を食べているので、逆流しやすいのです。

離乳食中期(7~8ヵ月)の場合

離乳食中期になり、だんだん離乳食の量が増えてくると、食べすぎてしまい吐くことがあります。
また、ママからのもらった免疫がなくなってくるこの時期。
風邪をひいて、離乳食を食べている途中で咳をして吐いてしまうこともあります。

離乳食後期の場合(9~10ヵ月)

後期も中期同様、食べすぎや咳で吐くこともあります。
また、離乳食の形状がだんだん形がある物になってくる時期です。魚や肉の塊、葉野菜などが小さく切れていない場合など。
飲み込みにくいのが原因になることも。

離乳食完了期の場合(11ヶ月~1歳過ぎ)

1歳を過ぎても、激しく泣くことなどがきっかけで吐いてしまうことがありますが、こういった嘔吐は特に心配のないものです。
一方、症状のひとつとしておう吐が見られる病気に胃腸炎があります。
気管支炎などの激しいせきや、髄膜炎など脳神経系の病気もおう吐の原因になります。
前後の様子をよく見て、適切な処置を心がけましょう。

離乳食以外の場合

離乳食を食べている時、離乳食後に吐いたけどそれは引き金になっただけで、別のことが原因の時があります。
ウイルス性の胃腸炎の場合は、何度も吐くことが多く、下痢や発熱などの症状も出ます。
熱が出るとミルクや離乳食を吐くこともあります。
また、頭を強く打った後に吐くこともあります。

吐き戻し・嘔吐の対処方法

様子を見て、少しずつ水分補給。
吐いた後にすぐ水分を与えると、その直後に嘔吐してしまうこともあります。
吐いてから1時間くらいは水分を与えず様子を見た後で、落ち着いてからスプーン1杯程度の赤ちゃん用経口補水液(イオン水)を10分おきくらいに与えます。
授乳は1、2時間ほど様子を見て、大丈夫そうか確認してから与えてください。
ミルクならいつもの半分程度の量から再開します。

ジュース(果汁)はNG!、牛乳、乳酸菌飲料を与える。
何かさっぱりしたものを…と柑橘系ジュースや乳酸菌飲料、牛乳を与えるのはNG。
これらの飲み物は浸透圧が高いので胃に負担がかかり、さらに吐き気をひどくすることがあります。

吐いた後は横向きに寝かせる。
吐いた後でまず注意しなければいけないのは、吐いたものがのどに詰まって窒息するのを防ぐことです。
吐き気がおさまったら、口の中に入っているものがあれば指でやさしく取り除き、きれいにします。
そして頭と背中が一直線になるように丸めたタオルを置くなどして、横向きに寝かせましょう。
再び吐き戻したときにすぐに対処できるように、しばらくはそばにいて見守ります。

NG!吐いた直後に大量に水分を与える。
脱水が心配だからと水やお茶を、飲みたがる量を与えるのはNG。その刺激でまた嘔吐が誘発されてしまうためです。吐き気がおさまるまで、1時間程度は様子を見て、少しずつ与えましょう。

感染しないように衛生管理を徹底する。
頻繁に嘔吐する場合、ウイルスや細菌による胃腸炎の可能性が高いので、家族に感染しないようにします。
嘔吐物や唾液には直接触れないようにして、使い捨てのマスクやゴム手袋をして処理し、終わった後は袋に密閉して捨てます。
汚れた服やタオルは分けて洗濯を。おむつ交換時は便に触れないように注意して、手洗いやうがいも徹底しましょう。

吐いた後にすぐ着替えさせない。
胃腸炎などの場合、何度も嘔吐するので、吐いてすぐに着替えさせると直後に吐き戻して汚れてしまい、また着替えさせる手間がかかることも。
吐いたときはまず嘔吐物を片づけて口の周りをきれいに拭き、たて抱きの姿勢でしばらくキープして落ち着かせます。
その後で、シャワーを浴びさせるか温かいタオルで体を拭き、着替えさせるようにしましょう

赤ちゃん用の経口補水液の作り方。
嘔吐時は急激に体内から水分が失われます。脱水症状を防ぐためにも、体にスムーズに吸収される経口補水液を飲ませましょう。
市販の経口補水液や赤ちゃん用イオン水でもいいですが、ないときは家にある下記の材料を混ぜれば簡単に作れます。

・湯冷まし…1リットル
・砂糖…大さじ4
・食塩…小さじ1/2
・果汁…1~2滴 

吐き戻し・嘔吐の防止対策

授乳中
・授乳量を調節する
・授乳時は縦抱きで行う
・授乳途中でもゲップを促す

授乳後
・授乳後、頭の位置を高くして
・右を下にして寝かせる

<毎回吐き戻してしまう赤ちゃんへの対策>
・母乳が飲めているかを測定し、全体としての母乳量を把握する。
・1回あたりの授乳量を減らして、授乳の回数を増やす。
・一気に多くの量を飲ませないようにする。
・ゲップをさせる。
・授乳した後は、すぐの横にせず縦抱きをしてあげる。
・吐いた直後は水分を与えずに様子をみながら少しずつ補給する。

<大量に吐き戻してしまう赤ちゃんへの対策>
・一旦赤ちゃんの様子を観察する
・大量に吐き戻した後は、水分補給をしなければと思いますが、また吐く恐れがあるので、少しの間様子を観察してください。その後少しずつ短時間で授乳をあげましょう。15分以内くらいを目安にしましょう。
・体温を測定し、他に症状がないかを確認する
・何らかの病気も疑われるので、赤ちゃんの様子を見ながら、出来るだけ早い医療機関の受診をおすすめします。

医療機関を受診する目安

急いで救急車を呼ぶ時
・呼びかけに応じない
・頭を強く打った後で嘔吐した(→頭蓋内出血の可能性あり)

診療時間外でも受診をしてほしい時
・生まれて初めてけいれんを起こした
・激しい腹痛を伴う
・元気がなくてぐったりしている
・ずっと激しく泣いている
・食欲がなくて水分がまったく取れない
・半日以上おしっこが出ていない

診療時間内の受診でも大丈夫な時
・鼻水、発熱、咳などほかの症状がある
・38℃以上の発熱(3カ月未満の赤ちゃん)
・熱が1日以上続く
・食欲はないものの水分は摂れている
・機嫌が悪くていつもと様子が違う

自宅のケアでOKな時
・熱はあるものの機嫌が良い

病院を受診すべき場合

ヨーグルト状やかたまりのような吐物の場合
(母乳が胃酸と混合され胃内で消化されたことを表すため、逆流性食道炎を起こしやすい状態)
元気だった赤ちゃんが突然嘔吐を繰り返してぐったりしてしまった場合
(腸重積症)
・頭頂部にある大泉門に腫れがある場
(頭蓋内圧上昇、髄膜炎 等)
嘔吐とともに下痢もひどい場合
(ウイルス性胃腸炎)
嘔吐とともに発熱や血性の下痢を伴う場合
(細菌性胃腸炎)
嘔吐物が茶色、黒色っぽくなる場合
(内因性血性嘔吐で、消化管から出血している恐れがある)

吐き戻しまとめ

生後間もない新生児期に吐き戻しが多いと、ママは不安になってしまうでしょう。でも、だらだらと乳を垂れ流す溢乳(いつにゅう)であれば、生理的な現象なので心配することはありません。特別な対処も必要ないですが、寝ている間に吐いてしまう可能性を考え、授乳直後は顔だけを横に向かすなど対応しましょう。
吐き戻しの場合は、どのような要因による吐き戻しかを見極め、適切に対応することが大切です。対策しても吐き戻しが一向に改善されないときは、かかりつけの小児科や地域のサポート施設に相談してみてください。また、吐き戻しとともに不機嫌、飲まない、発熱、下痢など他の症状が見られるときも、すぐに医療機関を受診しましょう。